自分に合った半農半X

今日は久しぶりに農業訓練時代の仲間が働いている丹波篠山に出かけました。
この話をしたら、是非とも取材をさせてほしいとプーちゃんがリックを背負って参加です。
彼女はもう5年、年末は行くところがなく萩之茶屋のアパートで独り鍋ということです。


ここは自然農ということで、まだ草むらが続く畑です。
「もう少し早かったら丹波黒が残っていたのにね」
彼は母屋の1室を借りて、住み込みで今アルバイトしながらのまさに半農半Xです。
プーちゃんが野原を走り回ってカメラを撮っています。
横で彼が説明して、グランパがメモを彼女の代わりに取っています。
「どう?」
「体は調子がいいですよ。でも農業だけで飯を食うは大変です」
「冬場は加工の仕事もするってメールで?」
「これも大した稼ぎになりませんから。グランパさんは?」
「ああ、相変わらずベンチャー応援団だ。できれば来年から自分なりの半農半Xに踏み出せたらと考えている。彼女は今その半農半Xの雑誌を取材している。後ろについて勉強かな」
プーちゃんは彼を誘った先輩に話を聞いています。グランパもメモ帳をもって動きます。
「もう何年ですか?」
「5年になるね。ようやく村の仲間扱いされてきたかな。来年からは遊休地を預けてもらえる。それで農業訓練の後輩の彼に声をかけた。60過ぎた人も来たが、年齢を取ってからでは難しいね」
「作った作物はどこに出します。自然農でしたらJAでは難しいと聞いていますが?」
「これから案内するよ。観光販売所に毎日置きに出かけている」
しっかり住居もカメラで撮らしていただいて、軽トラックで町に出ます。
店の写真を撮っている間に売れ残った野菜を積み込んでいます。
グランパとプーちゃんはここでお別れです。
プーちゃんはバス停に時間を調べてくると、無言で獅子鍋の暖簾を潜ります。
「ボス付き人ありがとうございます。湯割りですかね?」
「やっぱり半農半Xだろうね」
「私も真剣に計画を立て始めました」
何とも楽しい話が永遠と続きます。


彼女の年頃はR社の仕事で全国を駆け回っていました。
グランパは飽きずにカバンの中に田舎暮らしの本を入れていました。
でも人生とはままならないものですね。


スポンサーサイト

テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

SOHOが事業になる

休みになると、妙に何もする力がなくなるのはなんなのでしょう。
今日は朝からベランダの野菜たちに追肥を撒きました。
それからおもむろに古い小説を出してきて、書き直しをします。
学生時代は本気で小説家になりたいと思っていたグランパです。


今日は昼からR職会員の大阪のランチ会に呼ばれています。
センターのテーブルにマットを敷いて、朝からUさんも入って準備をされたようです。
R職会員の方が主力ですが、福岡から3名参加されています。
「R職会員は全国で昨日時点で75名となりました。西で43名と西高東低で進んできています。売上高ではやはり65%が西です。九州・四国・沖縄でみると、R職会員は18名おられます。幹部会議でも福岡センター設立を申し上げています」
Uさんが詳しい数字を並べながら説明します。どうも福岡決起大会のようです。
「私はもうSOHOを初めて20年になります。会社形式にして15年。齢が分かりますね。立派に毎年赤字できました。どうしても九州単独では仕事がありません。ここ5年は赤字覚悟で、それで思い切ってR職会員に、他の社員も会員になりました。それでUさんにいろいろ膝詰談判をさせていただきました。今日から一番年上ですがシュフフリ3号を名乗らせていただきます」
「会社として参加というのは初めてですね?」
グランパはそろそろそういう形もあると考えていました。SOHOも団結する時期が来たと思います。
「このレジメを見てください。当社は3人の会社です。先月の会員の報酬料と私のR職会員の報酬料の総計です」
レジメに目を通します。その隣に1年前の同月のSOHO時代の数字が並んでいます。
「初めて単月で黒字になりました」
「それはなぜですか?」
他の会員が聞きます。
「まず、仕事の受注先が限られていて、大きく波があります。それにどれも下請け単価です」
「それはよく分かります」
シュフフリ2号さんが頷きます。
「でもここは全国規模で仕事が来ますし、しっかり見合う単価にしてもらっています」
「とくに今回は会員が仕事の仕組みを作りました」
「そうですね。現場をよく理解してもらっているなってみんなと言ってます。これからも会員が仕事を作れるのですか?」
「そうすべきだと思っています」
グランパの本音です。
どうも福岡センターは来年早々になりそうですね。


いつも思うのですが、日本も人口構成が大きく変化してきています。
それに合わせて、働く形も変わるべきだと思いますね。






テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

グランパの忘年会

プーちゃんから今晩大阪に到着します!とメールがありました。
熊本で馬刺しを手に入れました!とありました。
いっちょかみ娘からはおっかあとまた喧嘩してもた!と。


晴明通に着いたのは一番暇なグランパが1号です。
今日は3人組の常連が端に並んで飲んでおられています。
「のほうずさんがFさんところで来年から働くことになったよ」
「わあ、懐かしい。ボス嬉しそう!」
黒の魔術師が笑いながら、こんなの見つかりましたと似顔絵を出してきました。
「似顔絵得意だったね」
「これをホームページに張り付けてましたよね」
そうでした。初めてのホームページを作った時にスタッフのページに似顔絵を張り付けていました。
「この時は7人でしたか」
ここにはOさんものほうずさんもいます。
「今だから話しますが、のほうずさん私に恋の告白したのですよ」
「噂では男性群全員がそうだったと記憶してるが」
「それは違います。一人頑固なのがいました」
今年は懐かしい年の暮れです。
「遅くなりました!」
OさんとPさん、Gさん3人組です。経営陣はいつまでも仲良くやっていてほしいですね。
「Oさんが恋を告白した話聞いたよ」
「いえ、黒の魔術師は公認の恋人だったのですよ」
「これが噂の玉ねぎおでん?」
Gさんがフォローを入れます。
グランパの会社も創業期はこんなにこやかな感じでした。それが大きくなると派閥ができるのです。人って困りものです。
「馬刺しですよ!」
大きな新しいリュックを背負ったプーちゃんが帰還しました。
黒の魔術師が他のお客さんにもお裾分けします。
後ろから弟子のFさんの娘さんがお下がりのリュックに埋もれながら入ってきます。
グランパの素晴らしい忘年会になりました。


少しずつですが、自分の体力に合った新しい人生が見えてきたように思います。
来年ももう1段あがれたらと楽しみにしています。



テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

のほうずさん

昨夜の夜行バスでいっちょかみ娘は実家に帰りました。
娘帰る!実に家出より3年ぶりの帰還です。
苦労をするたびにわだかまりは少しずつ溶けていくようです。


今日は昼前に開いている会社があるか梁山泊ビルを訪ねました。
「どうぞこちらでコーヒー一杯やりませんか?」
Fさんがスーツ姿で事務所から顔を出します。
社員が大掃除を始めています。今日が仕事納めのようです。
「スーツ姿で?」
「昼からあの信用組合に行きます」
「挨拶回り?」
「いえ、先生の物件の一つに銀行から紹介が入ったのです。それでSUちゃんに資料を揃えてもらってます」
「Tさんのほうは?」
「相変わらずごたごたしてますわ」
SUちゃんが資料を持ってきてFさんに丁寧に説明しています。
「Fさんあの件ボスに話したら?」
「そうやった。なつがしがりはるな」
「のほうずさん覚えています?」
SUちゃんが笑いながら話します。
グランパの会社に最後までいてくれた創業期の社員です。Oさんの付けたあだ名です。
「管理を一人入れようと、ハローワークを訪ねた時にあったのですわ」
「懐かしいな。もう7年、いや8年になるかな」
「ひょうひょうとした方で逸話はたくさん残っています」
「グランパより3つ上だから63歳だね。辞めて営業マンになったという話は聞いたけど」
「いえ、そこは倒産にあって不動産管理の会社に勤めていたのが、また倒産して会社探ししていたようです」
「50歳を過ぎると再就職は難しいからね」
「それでその場で採用しちゃいましたよ」
「あいつなら間違いない」
ついついその言葉が出てしまい、3人で顔を見合わせて笑いました。
のほうずさん、彼の風貌にはずいぶん助けられました。逆風でもそれを感じさせないものがありました。
「4日から出社します」
「夜に飲みに行くように伝えてよ」
「私も行く」


人生の交差点で会う偶然てあるのですね。
彼のことはこれからいろいろ書くことになる予感がします。
今日はこれから個人的に晴明通で忘年会です。






テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

ヒットするまで耐える勇気

Gさんの奥さんがこども英語保育所の勉強に阿倍野に詰めることになったようです。
朝一緒に出勤してくるようです。
グランパは相変わらず大川沿いをユリカモメを見ながら歩いています。


今日は朝からOさんの会社は梁山泊会議室でじっくりマネ会です。
「この表を見てください。売り上げと利益と人員を各部署ごと並べています」
Gさんがレジメを配ります。
「売り上げ部門では初めてUさんところの覆面調査がトップになりました。利益率は一番低いですが、人件費率は一番小さい」
「R職会員によるセンター運営が効率を上げています。利益率は自社案件採用で今後改善が図れると思います。GRさんところとは今後事前に案件交渉をPさんにお願いしたいのです」
「よく分かりました」
「今1件提案があります。福岡センターの要望が出ています。これは来年の早い時期を考えています」
「駐車場ドットコムは売り上げは鈍化して、2番目に落ちてきていますが?」
「それだけではなく、残念ながら利益率も下降気味で、人件費率がトップです。システムを検討したいと思っています」
Oさんが頭を下げています。今までこの事業が引っ張ってきたのです。
「Iさんところのデザインコンペは堅調です。しっかり右肩上がりが続いています」
「課題は東京の印刷会社の比重が高いことです。覆面調査のように自前の仕事を開拓しないと思っています」
「プーちゃんところは別格ですね。3名の個人事務所の感じですが、売り上げは1番低いですが、利益率はトップ、安定的に伸びています」
「ありがとうございます。Fさんの娘さんが戦力になりました。来年はもう一人二人とメンバーを育てたいと思っています」
「最後にいっちょかみ娘のところです」
そこで笑いが起こります。
「全体でしっかり最下位を堅持しています」
その言葉にGさんをいっちょかみ娘が睨んでいます。
「でも、私は大いに期待しています。これは私が駐車場ドットコムを始めた時に似ているんです。試行錯誤を重ねて駐車場ドットコムは生まれました。建物のホームページと建築現場の看板システム、なかなか山を越えられなかったようですが、開店看板はヒットするように思います」
Oさんが笑っています。いっちょかみ娘の目に涙があふれてきています。
グランパも同じ気持ちです。間取り図面作成を始めた時、なかなかヒットしなかったのです。半年も壁にぶつかっていました。社員も陰口をたたく人も現れました。新しいものを作り出すには耐える勇気がいります。


今年はそれぞれが忙しいので忘年会は新年会にということになりました。
突貫ねいさんはボーナスを出せなかったことで、突貫娘に慰められたという話です。
Fさんは清水の舞台を飛び下りる気持ちでボーナスを出したようです。
その気持ちもよく分かります。


テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

yumebito868615

Author:yumebito868615
60歳を迎えるある日、第2の人生について考えました。そんな時に、昔の起業家仲間に出会いました。違った熱い人生を送ろう!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる