大きなニーズ 

Uさんが夕方福岡のシュフフリ3号さんとネットを通じて1時間もバトルをしたという話をいっちょかみ娘から聞きました。
話し合うことはいいことです。
でも仕事は動いているので時間はボディブローになります。


申告の仕事がひと段落した突貫ねいさんが新規のクライアントを連れてきました。
昔はひと月に3件ほどはコンスタントに連れてきていましたね。
今日のお客さんはグランパより5歳ほど上の定年退職組のようです。
「定年組でNPOを設立して半年になりますが、どうもこれではいかんと彼女に相談したわけです」
NPOの事業計画書を見せていただきます。エンディングノートの事業のようです。
「代表をされているのですね。理事の方は定年の方が大半で、何人かが士族の方が入っておられていますね」
「儲かるとは思っていませんでしたが、開店休業の状態が続いていて、理事も最近は3人しか会合に出てきません」
「どのような活動をされています?」
「3か月は毎月会議室を借りて説明会をしました。でも身内ばかりで相談者がない。それで最初集めた資金が尽きてしまい手持ち弁当に」
「一般的に新規事業は最低1年の下積み期間がいります。それでも成功するのはごくわずかです。計画でもこの辺りの準備がされていませんね」
「ええ、みんなそれなり退職金や預金がありましたので」
「まずNPO的な組織は人の吸着力がないのです。給料で縛られている集まりではないので最後は代表者の肩に重石がかかります。それにエンディングノートの分野はまだベンチャーなのです。ホームページの威力もあまり期待できませんし、とくに士族の方がこの分野に挑戦しておられますが、これといった成果が出ていないのが現状です。シニアNPOなど覗かれてことはありますか?」
「はい。1度訪問させてもらいましたが」
「あまり関心を示さないでしょう?相続対策と同じで開かざる扉です」
「大きなニーズがあると」
「大きなニーズは危険なのですよ。企業が手を出さないのはそれを知っているからです。私も定年退職前研修を手掛けていますが、これも同じ運命の中にいます。しっかり時間をかける覚悟がいります。すぐに動くものと併用で」
「たとえば?」
「私なら介護施設の案内から入りますね」


先生の介護施設付き病院の開店看板の試作ができたといっちょかみ娘からメールが届きました。
今日はそれで募集を請け負う不動産会社に出かけて調整しているようです。
NPOも事業なのだということが欠落しているようです。
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一攫千金 

Oさんから久しぶりにメールが来ました。
3月から東京で駐車場ドットコムを開始したというのです。
ここの反応で上場が見えてくると思います。
さすが東京、されど東京です。


今日は昼から経営者会議で3人で梁山泊会議室に籠っています。
Pさんが出向中なので、UさんとGさんとグランパです。
「これが3月末の予想です。これには覆面調査の支払い変更を実施した数字を入れています」
Gさんの説明にレジメを覗きこみます。
「辛うじて黒字です」
「来期は?」
「この調子で行くと大幅な黒字が出ますね」
もちろん来期も読み込んでおかなければなりません。
「ただGRさんところの売り上げは半分以下で読んでおく必要があります」
「ボスどうしてですか?」
「彼が今考えている路線で走ると、こちらには案件はそれほど回らなくなります」
「更に独自案件の強化ですね」
Uさんが各会員センターの案件進行表を出します。
「東京と大阪は好調ですが、福岡が苦戦しています」
「どうして?」
「アフェリエート色で会員の集まりが悪くなっています。それに少し過大な広告が目立ちます」
「あの業界の悪い癖ですね」
「一度話してみます」
「クライアントからの仕事ですから一攫千金はあり得ないのですけどね」
お金が湯水のように湧き出てくるような幻想を与えてしまっています。井戸の水は限られているのです。下請けなのです。
「ここはひとつ起爆剤がほしいですね」
Uさんがぼやくように言います。
「案外、いっちょかみ娘が弾けるような気がしますよ」


夕方珍しく女工場長の事務所を覗いてみました。
港区の工場の平面図とにらめっこしている彼女に出会いました。
どうも新しい挑戦をしようとしているみたいです。



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球を磨く 

朝会の後、突貫ねいさんからUさんの会社の決算書の仮締めが回ってきました。
よく頑張って3月は前年度の2倍の売り上げと利益を出しそうです。
Gさんに電話を入れて、思い切って覆面調査の支払い変更をしてみたらと進言しました。


今日は夕方GRさんが訪ねてくるというので少し早いデイナーを洋風居酒屋バルで予約を取りました。
そろそろGRさんの東京行脚の答えが出そうな時期です。
残念ながらPさんはまだまだ相談相手にはなれませんね。
「今年の決算は辛うじての黒字セーフだよ」
GRさんがアタッシュケースを下げて入ってきました。
「こんな時期だから立派なものですよ。宝物は見つかりましたか?」
「まだただの石か分からんさ。それでグランパさんの研磨機にかけに来た」
目は昔の鋭い鷲の目になっています。彼は大手の保険会社のパンフレットを広げます。
「今ネットを使って拡大している保険会社ですね?」
「ああ、ここに昔うちの会社にいたSEが部長でいるんだ。それで2度ほど訪ねてようやく社長に会えた」
「いつもの粘りですね?」
彼は提案書を出してきて広げる。至る所に赤文字が入っている。
「ここは現在自社でネットビジネスをしているが、もう一つ当たりがよくなくて経費もかさんできて後進の大手に算入されて売り上げを落としている。手法としては古臭い。で提案書を出してみたら、経費を半分に落として同様の成果を上げる」
「GRさん得意のパターンだな」
提案書に目を通す。彼得意のパワーポイントです。でも実は巧みな彼の話術が武器なのです。
「アンケートをしながら契約をしようという手ですね?でもこれはこちらの覆面調査の会員ではできませんよ」
「どうして?」
「会員を契約者にすれば覆面調査の会員は逃げ出しますよ。これで失敗した同業者は多いのです」
「そんなものか。何か手はないのかな?」
「魔術師ではありませんが、前の御社の会員なら使えますね。でも会員の管理はどうなっているのですか?」
「共同で使っている。あそこは甘いからな。うん面白い!この借りは必ず返すからな」
「それより前の会社もう倒れそうですよ?」
「それは親会社と話は進めているさ」


洋風居酒屋バルにFさんがメインの信用組合の社員を8人ばかり招待しています。
SUちゃんの姿も見えます。もうり立派なナンバー2ですね。
こういう古臭いことでも不動産業界では必要なんです。





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白羽の矢が立つ

歯医者のコンサル会社では部長に始めは見積もりが高いと断られたようですが、すぐに社長から参ったな!とOKが出ました。
見積もりは立ち合いの始まりのようなものでここで大半の勝負は決まるようです。
朝会の後初めてFさんの主人と下の喫茶店でモーニングをします。


「もうすっかり慣れられたようですね?」
「ええ、毎日が楽しくて」
「この会社では一番小さな部ですが、一番安定してますね」
「昔、女房からグランパさんの話を聞かされていたのですが、全然イメージが違いましたね」
「どんな?」
「成績にこだわるがり勉のようなイメージがありました」
おそらく京都支店支店長の頃は追い詰められていましたね。とにかく誰も受けなかった京都支店長を受けて6か月ゼロ更新していましたから。
「あの会社は1年で首というのも当たり前でしたからね。確かに京都されど京都でしたね。それとあの頃はまだみんなの力を使うことができなくて、一人で歯を食いしばってコツコツと」
「何をしているのでろう?と彼女は言ってましたね」
そう言えばUさんから毎日どこに行くのですか?チェックの嵐でしたよ。その頃は今自分のしていることが本当に成功するのかどうかも不安でしたね。だから言葉にできないのです。
「ところでお願いがあるのです」
「?」
「部長に就任していただけませんか?」
「まさか!プーちゃんが卒業?」
「いえ、いずれそういうことになるのかなと思っていたのですが、どうも渥美半島で半農半xを始めるようです。それでいち社員を希望しているのです。それで白羽の矢が立ったのです」
「私なんかで?」
「適任だと思いますよ」
「でも経営では失敗しています」
「だからいいのです。ただ計画をもう一度一緒に見直してみませんか?」


徳島に出かけているプーちゃんにFさんの主人のOKのメールを入れておきました。
それとUさんに廊下で簡単に報告をしておきました。
彼女は本当に喜んでいました。

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押してみる

突貫娘からメールが入っていました。
こども英語保育所の融資は条件付き決裁でした。
代表者が若いので前の代表者のお母さんを連帯保証に入れるとのことです。
これは決済条件の定番というものですね。


覆面調査は地方独自案件のせいでパニック状態です。
でもこれも越えなければいけない山です。
昼から会員センターに降りてUさんとシュフフリ2号さんと打ち合わせです。
「栃木の歯医者のベンチャーの社長からの覆面調査依頼です」
Uさんが依頼のメールを見せます。
「現在歯医者の業界ではトップのようです。今既存先のリホームをされてプーちゃんところが忙しいようですが、成功しているようです。それでいよいよ今回は既存先中心にサービスの覆面調査をされることになりました」
「一度私ところで他の会社でやったことがあります」
「全国で既存先が350社ですが、社長はこの際新規先開拓の引き金にも使いたいようです。それで700社を目標とされています」
「あの社長らしいね。調査票は?」
「向こう側でこしらえられます。すでに営業は動いているようです」
シュフフリ2号さんがリストを広げます。しっかり全国にまたがっています。
「予算は出ていますか?」
「はい。もう一つ分からないのですが?」
「健康診断みたいなことをしてもらいに歯医者に会員が出かけることになります。難しいのは待ち時間が読めません。それに案外会員が応募しない可能性に注意です」
この手の覆面調査は本当に病気が発見されるということも珍しくないのです。
「そのためにはしっかりとした説明を先にブログですることが大切ですよ。それに健康保険を使うので、何か所も受け持つのはできません。会員のはめ込みが勝負です」
Uさんが見積もりを紙に書き込んで計算をしています。
「それの1.5倍でクライアントにぶつけることです。それで断られたら引き下がるべきです」
「凄い強気ですね?」
「当社の他こなせる会社はありません」


昔は手探りで覆面調査をしていたので、毎回生きた心地がしなかったですよ。
やって見ないとと分からないことが多いのです。
だからやらないのではベンチャーはできません。
先達あらまほしきかな!グランパは保険のようなものです。



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Author:yumebito868615
60歳を迎えるある日、第2の人生について考えました。そんな時に、昔の起業家仲間に出会いました。違った熱い人生を送ろう!

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