思いがけない発想 

最近年寄りになったのか5時には目が覚めてしまいます。
もうすっかり明るくて今日はオクラとチシャナとトマトを取ってサラダにします。
それから少し早めに葉牡丹のポット種まきをします。


動きの速いGRさんが東京出張中にOさんの会社を訪問することになっています。
昼過ぎにいっちょかみ娘がテーブルの上にネット会議を設定してくれます。
GRさんの周りにOさんを始め若手の社員が7人かけています。
「いつものグランパさんの思いつきだけど、訳の分からないダイヤモンドなんだよ」
「それは身にしみて分かっています」
Oさんの明るい顔が映っています。
「駐車場ドットコム+αでグループでいろいろ考えてみましたが、どうしても駐車場ドットコムの割引みたいなもので光るものが出てきません」
始めて見る若手の社員がホワイトボードに書きだした提案を見せます。
「こういう時はコラボなんだよ。互いの専門家が出会うことで火花が散る。自動車保険だけでも同じ発想になるが、グランパさんのちょっとしたひねりがあれば面白いものになる」
「駐車場ドットコム契約時に自動車保険の変更をするというのは無理があるかな?」
「ボスの言う契約時には自動車保険の必要書類を簡単に揃えれます。自動車保険の割引はできるのですか?」
「難しい。だがOさんの会社が当社の代理店になれば面白い。うちの社員を出向して代理店申請をする。作業はすべてこちらでやる。そうすると代理店手数料が入る。これは大きいぞ」
「駐車場ドットコム+自動車保険パックは可能ですね?」
「ああ、1年分保険料ただもありだ。そちらは代理店保険収入の半分を捨てればいい」
「見えてきました!」
「後は丁寧に違反の対策を練る。取り敢えず保険はこちらで調べる。そちらは作業を検証してくれ」
「それなら覆面調査で駐車場の値段を下げて保険を下げる仕事を考えてみるよ」
なぜか懐かしいベンチャー魂が戻ってきました。


最後にOさんに帰省の話をしました。
渥美半島に旅に出る1日前に晴明通で飲むことにしました。
彼には私ができなかったことを仕上げてほしいという気持ちがあります。
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ブログから学ぶこと

Uさんは朝京都の老舗の通販に営業に出かけました。
それで昔取引をしていた部長の名刺を探し出して渡しました。
この会社のフリーペーパーの配本を受けていた時期があるのです。


「ボス幾つブログを書いているんですか?」
いっちょかみ娘が椅子を滑らして楕円形のテーブルを覗きます。
「そうだなあ。今7つかな」
「そんなに書いていたら話題がなくなるでしょう?」
「Oさんから聞いていると思うけれど、昔朝会を1時間ほどしていてね、いろんな話をしてたんだよ。会社を起こした時から、毎日10年間続けた」
「大変だったでしょう!」
「いや経験の少ない若い人達の会社だったから、起こったことをみんなに知らせて教育する必要があったんだ。今はそれがブログになっている。覆面調査を始めた時に会員に注意するために始めた」
「全部探し出して私も見ています」
「あの頃はアクセス数など全く気にしていなかった。できるだけ面白く読めるものにして失敗や成功例の話を載せていた。GRさんにブログの広告を勧められ月に10万ほど収入が入った。それで毎月の打ち上げ費用を賄っていたよ」
「小説も書いてるでしょう?」
「内緒にしているのだがなあ」
「プーちゃんが」
「彼女も書いているようだよ。ところでいっちょかみ娘も開店看板の営業日誌というのを書いてるんだね?」
「毎日とはいきませんが、でも1日に1000人くらいは見てくれています。ここから10人ほど月に契約が取れるのです」
「それとブログを書いていると日頃見えないものが見えるんだ。これはこういうふうにとか思いつく」
「私もそう思います。それで開店看板も進化しているのです」


Uさんからメールが入っていました。
「ボスの知っている部長さんは専務になられていて懐かしがっておられましたよ。次回訪問時に相手の要望を取り入れた提案書を持って行きますので同行お願いします」
ようやく部長の顔を思い出しました。

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ビッグデータ 

昨夜忘れないうちにと、京都のGRさんに自動車保険の発案をメールで流しておきました。
彼も思いつきを大切にするタイプです。
確かに経営者時代は何度この思いつきに救われてたことか。


「久しぶりにコーヒーを一緒してくれませんか?」
社長のUさんがコーヒカップを2つ持って入ってきます。
「どうぞ、原稿で散らかっていますが」
「昨日遅く街歩きさんが会員の管理システムを教えてほしいと来ましたよ。ちょうどこちらもシステムの見直しをしていたので」
「まだまだ足が地についていませんから」
「素晴らしい師匠がついているから安心ですよ」
Uさんがビッグデータの記事を見せます。
「ボスはいつか言っていましたね。覆面調査も事業としては老齢だと。ボスが始められてもうすぐ20年になるのですね」
「それほどになるのですね。あの頃もボチボチ終わりかなと思った時期がありました。ITにうまく乗ったつもりでしたが、ITはアナログを踏み潰し、いつの間にかIT自身も踏み潰すのではないかと」
「私も今それを考えています」
「あふれる情報を分析し使うこれはありです。GRさんとも半年前に話し合っていましたよ。彼はいずれその道に向かうと思いますよ。だが大きな資金のない私達は机上の空論です。でも街歩きさんを見ているとまだまだ隙間はありそうです。通販業者の覆面調査はまとまりましたか?」
彼女は通販業者のリストを広げて見せます。
「思ったより運送業者のトラブルは多いようです。100件メール営業をしましたが、1度話を聞きたいという業者が16件もありました。今営業マニュアルを作っているので目を通してください。とくにこの3社は自分で回ってみようと思っています」
確かにビッグデータの時代が来ると思いますが、その前に未開の地はまだまだあります。


帰省している彼がOさんに自動車保険の話を入れたようです。
かかってきたOさんに簡単に概要を話しました。
さすがに彼はすぐにポイントをつかみました。

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風土を作る 

街歩きさんの50本のコーススケジュールがクラウドに入っていました。
5人のリーダーが○○班というふうに編成されています。
エクセルのチェックシートもスタッフが作っています。


今日は東京から交代の夏休みで駐車場ドットコムの社員が帰省してきます。
入口で同期のいっちょかみ娘と握手しています。
懐かしい東京ばななのおみあげです。
元大阪支店長もネット販売の事業部から上がってきます。
「今回社長室長に抜擢されました」
「今東京に前の会社の人間が何人残っていたかなあ?」
元支店長が聞きます。
「東京には私だけで、大阪には2人います。最初は肩身が狭かったのですが、Oさんがボスに忠告を受けてからはぐっと仕事がしやすくなりました」
「Oさんの周辺には?」
「取締役では銀行から来ている人事部長に、ハーフの女の子が今回秘書から広報室長に、後は若手の社員が本社に15人くらいいます」
「四面楚歌時代より増えたなあ」
「ええ、社長は採用に入ったのが勝因で、でも次がまだ見えないのです」
「派閥を作るんじゃなくて、Oさんなりの会社の風土を作るべきかな」
昔勤めていたR社でも風土が会社を救ったのです。
「会社の課題は?」
「それは駐車場ドットコム+αです」
「+αかあ。思いつきだが、自動車保険と組むのはどうかな?GRさんに連絡を入れて置くので、1度相談してみるようにOさんに伝えて。それと君はこの件で仲間を集めて勉強会を立ち上げてみたら。もちろん座長をOさんにするんだ」
「何か楽しいですね」


Uさんの主人がリュックを抱えてFさんの娘さんと現れます。
これから雑誌社から臨時で入った隠岐の特集に2泊3日で出かけるそうです。
テーブルに女工場長のベンチャー列伝のゲラを載せていきました。
どこの別嬪かと思う腕前です。 

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世間は狭いもの

今日は朝からUさんの指示で覆面調査の部は全会員の地域分けごとの会員のランク分けを開始しました。
彼女は途中から役員のパラソルを抜け、覆面調査のパラソルでこの話をしていたそうです。
グランパは突貫娘たちとひまわり畑のある渥美半島のスケジュールに参加していました。


旅行社へのお詫びの日が相手の部長の都合で2日縮まりました。
昼から街歩きさんとスタッフとグランパで出掛けました。
会議室に入ると企画担当と営業課長が強張った顔で座っています。
少し遅れて慌ただしく白髪の部長が入ってきます。
スタッフがレジメを配って街歩きさんが頭を下げてから説明に入ります。
部長はレジメに目を落としながら、時々こちらをちらちら見ています。
営業課長がトラブルの内容をまとめたレジメを配ります。
「あのあなたは?」
部長がグランパに指をさして尋ねます。
「当社の顧問です。まだ名刺ができてなくてすいません」
街歩きさんが慌てて答えます。
「いや、覆面調査をお願いしていた社長ですね?」
「もう15年も前ですね」
「いや懐かしい。もう一線を退かれた?あの頃は無理な注文ばかりでいや恥ずかしい」
忘れていました。ここは旅行社で初めて依頼を受けて喧々諤々3年覆面調査をしました。
「今回の問題は明確です。チェックのルールがなかった。オプショナルツアーとしては成功ですよ」
慌ててスタッフがチェックリストを広げて説明します。
「出来れば7月20日~8月末の夏休みに3種類で50本できますか?コースの希望雛形を用意しています」
今度は企画担当が慌ててレジメを出します。
途中から部長がアイスコーヒーを注文してくれて和気あいあいで済みました。


「びっくりしました!」
「いや歳を取るとこういうことはよくあるのです。とくにサラリーマンは歳とともに偉くなる」
今日は久しぶりに楽しい帰り道になりました。


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